書店情報

※表示価格はすべて税込価格です。

書店情報

当店は、新刊はもちろんのこと古本の取り扱いもございます。
小説1冊100円とお手頃な価格で販売しておりますので、旅先の旅館で過ごすまったりとした時間のお供として是非ご利用ください。
普段は読まない種類の小説もいつもと違うシチュエーションで読むと新たな発見があるかもしれません。
是非お気軽にお越しくださいませ。

城崎温泉 本と温泉

「本と温泉」は、2013年の志賀直哉来湯100年を機に、次なる100年の温泉地文学を送り出すべく、
城崎温泉旅館経営研究会が立ち上げた出版レーベルです。
当店では「本と温泉」シリーズをすべてお取り扱いしております。
城崎温泉の思い出やお土産として是非お求めください。

出展:https://books-onsen.com/

志賀直哉『城の崎にて』『注釈・城の崎にて』箱入二冊組

『城の崎にて』が、詳細な注釈付きで二冊組でよみがえりました。2013年の発売より、版を重ねて好評販売中。増刷ごとに変わる箱の色はお楽しみ。

“小説の神様”と呼ばれる作家志賀直哉が、1907年、城崎逗留の記憶を記した短編「城の崎にて」。1903年、東京で山手線にはねられ怪我をした志賀直哉が、治療のため訪れた城崎で小さな生きものの命に見た自然感を記した物語です。

文庫にしてわずか十数ページの小説に、網羅的な解説を試みた超“解説編”を合わせた二冊組。直接体験してもまだ知らない城崎が、この本にあるかもしれません。

著者
志賀直哉
解説版
江口宏志
装丁
尾原史和
発売日
2013年9月1日
価格
1,000円

万城目学『城崎裁判』

小説家万城目学が城崎に滞在し、志賀直哉の足跡を追体験して書かれた書き下ろし新作。志賀直哉が、「城の崎にて」の中で投石によって死なせてしまったイモリへの“殺しの罪”と、小説家の創作の源泉を探る温泉奇譚。

本と温泉レーベル第二弾となる本作は、『プリンセス・トヨトミ』などを知られる小説家、万城目学による完全書き下ろしの小説『城崎裁判』。志賀直哉は「城の崎にて」で、小さな生き物たちの儚い命と自分という人間の死生観を描きましたが、万城目は、志賀が「城の崎にて」の中で犯した“殺しの罪”の責任の所在と、小説家の創造の源泉を巡る、不可思議な世界を作り出しました。文豪たちはなぜ温泉地で物語を書いてきたのか、名作「城の崎にて」はなぜ城崎温泉を経て書かれたのか。それがわかるかもしれません。

アーティスト・イン・レジデンスならぬ、「作家・イン・旅館」を経て書かれた、新しい温泉地文学の誕生です。

──これは本当に本なのか。そう、これは本なのだ。こんな妙ちきりんな小説を書いた物好きはどこのどいつだ。そう、私だ!などと、ひとりニヤニヤしてしまうような、不思議でたのしい一冊を作る仕事にかかわれたことを、とても光栄に思います。城崎にしかない、世界にふたつとない本です。是非、お湯につかって読んでください。ただし、表紙がタオルだからって、そのまま身体は洗わないでくださいね。 万城目学

著者
万城目学
編集
BACH
装丁
長嶋りかこ
発売日
2014年9月18日
価格
1,700円

撥水加工について

撥水加工について

ストーンペーパーという非常に耐水性の高い紙を使い、温泉にゆっくりと浸かってもらいながら、まさに浸かっているその温泉の物語を読む。贅沢と言えばいいか、不思議と言えばいいか、これまでにない全く新しい温泉地文学のかたちになっています。
そして、水を弾く紙につけるカバーとしてオリジナルのタオルを製作。「本と温泉」マークを分解構成して、温泉の雰囲気をグラフィックとして表現しています。

湊かなえ『城崎へかえる』

2016年山本周五郎賞受賞の作家、湊かなえの書きおろし。
城崎へ行くのではなく、城崎へ“帰る”という女性が、ひとり喪失感を抱えて城崎を訪れる。その喪失感を埋めてくれたのは、かつて城崎を訪れた母との思い出と温泉、そして蟹でした。
本物の蟹の殻を思わせる特殊テクスチャー印刷。殻から身を抜くように箱から取り出し、じっくり味わってみてください。

広島の因島出身、淡路島在住の湊かなえにとって、城崎は家族で訪れる安らぎの場所。書きおろしの新作となる本作は、著者が何度も滞在した城崎での記憶を背景に描かれた、小説家の母を持つ娘の物語。付き合っていた男と別れ、5年務めた会社を辞めた主人公は、10年ぶりに城崎温泉を訪れた。心にポッカリと空いた「何か」を埋めるために。思い出の地で彼女は何を見つめ、何に気づいたのか。温泉と蟹が記憶のトリガーとなり、喪失した心をやすらげる、あたたかな短編です。

著者
湊かなえ
編集
BACH
装丁
本庄浩剛
発売日
2016年7月1日
価格
1,200円

tupera tupera 『城崎ユノマトペ』

カランコロンと下駄を鳴らすそぞろ歩きの音を始め、この温泉街から聞こえてくる色んなオノマトペが長ーい1冊のジャバラ絵本に。
下駄型のユニークな表紙をひらいていくと鮮やかな切り絵作品が現れ、その一大絵巻の中には町の来歴を表す多くの人や場所が隠れています。
繊細な切り絵を眺めるのもよし、ゆかりの人物を探して遊ぶのもよし、飾っておいてもよしという『城崎ユノマトペ』。

地場に根ざした出版の新しい方法を考えるNPO「本と温泉」の最新刊は、絵本です。志賀直哉、万城目学、湊かなえと城崎温泉ゆかりの作家たちとの共作を続けてきた「本と温泉」。

子育て世代の多い若旦那衆の興味は、いよいよ絵本づくりにまでおよびました。

読者をあっといわせる物語の構成と斬新な造本で知られるtupera tuperaを何度か城崎温泉にお招きし、そこを歩き、味わい、温泉に浸かっていただいた末に生まれた本が『城崎ユノマトペ』です。

著者
tupera tupera
編集
BACH
装丁
渡辺和音
発売日
2020年2月8日
価格
2,000円